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国際業務経営研究会1月例会開催報告「士業事務所が監理団体を運営する場合のポイントと、監理団体が士業事務所に求めているサポート内容とは?」

国際業務経営研究会1月例会開催報告「士業事務所が監理団体を運営する場合のポイントと、監理団体が士業事務所に求めているサポート内容とは?」

皆さま、いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の劉です。

弊社では、イミグレーション業務を行う士業事務所様向けに
「士業向け国際業務経営研究会」を隔月で開催しております。
本日は、こちらの研究会の1月例会の開催報告として、中継レポートを作成いたしました。
1月例会でお伝えした内容を簡単にまとめておりますので、ぜひご一読ください!

今回の講座テーマ:「士業事務所における監理団体運営と運営のための組織体制」
第一講座:マーケット最新情報と今後の士業事務所経営に必要な要素
第二講座:士業事務所における監理団体運営のポイントと士業としてのニーズ
第三講座:ゲストに聞く!監理団体運営に関するパネルディスカッション
第四講座:事務所経営に必要な組織体制構築のための人員・採用計画

上記のなかでも社会保険労務士法人 HR Trust 江原様にご登壇いただきました
第二講座の内容につきましてポイントを抜粋してお伝えさせていただきます。

【第二講座】監理団体運営側のニーズを知れる!
士業事務所における監理団体運営のポイントと、監理団体が士業事務所に求めているサポートとは?

ゲスト:社会保険労務士法人 HR Trust 江原様
九州アジア人財開発協同組合の設立・運営

ゲスト講座の前半では江原様により具体的な状況を交えて、士業事務所における監理団体運営の経緯と、設立後の苦労などについてお話いただきました。後半は、監理団体運営側の視点から監理団体が士業事務所へ求めることなどについてお話いただくパネルディスカッション形式の講座で、ご参加いただいた先生方からも大変好評でした。

【監理団体設立の経緯】

海外で10年間勤務した江原様は、「外国人労働者の役に立ちたい」という思いで、
介護業界の人手不足は、外国人労働者が補うことができると考えるようになり、
鹿児島県で外国人労働者の周知活動(セミナー・DM送付)を行っていました。
セミナー開催による認知度向上から地方銀行からのお声掛けいただき、監理団体の設立に至ったとのことです。

本事例からは、事務所のある商圏内でセミナーを定期開催することによる「顧客獲得」だけではない「ブランディング(あの事務所は外国人関係業務を扱っているのだと認識いただけること)」の重要性を再確認していただけるかと思います。

【運用上のポイント】

■送り出し機関と実習実施者の選定
監理団体が受け入れる技能実習生は、送り出し機関が選抜・教育した人材になるため、
「現地から人材を紹介する送り出し機関の質はもちろん、技能実習生が不当な扱いを受けることなく働ける実習実施者(受入企業)の選定」が監理団体の運営において重要なポイントとなるとのことです。

特に重要なポイントとなるのは、
・実習生を中心とした理念をあるかどうか
・日本人社員との格差の待遇はないか
などであり、ポイントをおさえた機関・企業と付き合うことによって
受け入れ後の監理団体として監理もしやすい状況となります。

■受け入れ後
受入れ後に江原様が重要視していたのは下記の点です。

・士業との連携
監理団体内部で、外国人関連の技能実習法や入管法のみならず
中小企業法、労働基準法、労働安全法など労務また租税に関する知識を必要とするため
・スタッフのレベルアップ
一定レベルの法的知識・実務的知識を持つスタッフを育成することで監理団体運営をスムーズに行うことができるため
・実習生の満足度の向上
実習生間での関係性構築などにより失踪などのリスクを防ぐため

上記のように機関の選定や受入れ後のことを考慮しても、
士業事務所として持っている法的知識が監理団体運営において活用できることはもちろん、既存の監理団体に対しても士業提携の重要性を訴求することで、士業事務所として監理団体の運営自体のサポートを行うことも可能だとご認識いただけるかと思います。

【士業事務所との連携】
監理団体運用するには広範かつ専門的な知識が必要であるため、江原様が監理団体を
運営する立場からの視点で士業としてのニーズについてお話いただきました。
各士業別に商品内容について簡単にまとめております。

弁護士:外国人雇用顧問 / 新規組合設立コンサルティング

行政書士:在留資格申請代行 / 外国人受け入れアセスメント
新規組合設立コンサルティング

社労士:外国人対応の顧問契約 / 外部監査人

税理士:技能実習生の税率問題・不要控除に関するアドバイス

士業事務所として既存のノウハウで監理団体をターゲットとして広めることで
新しい商品を確立することも可能です。
上記の商品に関してより詳細を知りたい方は、
30分の無料経営相談にて情報提供をさせていただきますので、
ぜひお気軽にご質問いただけたらと存じます。

□■□■□■ 士業向け国際業務経営研究会 お試し参加のご案内 □■□■□■
株式会社船井総合研究所では、国際関連業務を扱う士業事務所様向けに
実務のみならずマーケティング・営業関係、組織体制に関する研究会を開催しております。
今回ご紹介させていただきました監理団体運営をされている事務所様など、毎例会ゲストをお呼びして生々しい事例を踏まえた情報交換の場を提供しております。

次回例会は、2021 年3 月19 日(金)に開催予定です。
ご興味のある方は、初回参加無料となっておりますので、ぜひお気軽にお試し参加のご希望をいただけたらと存じます。士業向け国際業務経営研究会にご入会いただくことで、上記の講座の動画をご視聴できます。
▼▽無料お試し参加をお申込みはこちらから▼▽
https://gyoseisyoshi-samurai271.funaisoken.co.jp/study-group/

 

【執筆者:劉黠せん】

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